今X(旧Twitter)では、「新入社員 離職」に関する投稿が活発ならしいですね…

既に、補充採用に追われている人事の方も多いのではないでしょうか(笑)

今回は若者を採用し、人材定着させる上で重要な「選ばれる企業になるために、採用よりも重要なこと」についてお伝えします!

求職者が企業を選ぶ基準は4つ

ランスタッド社が行った「世界の働く意識調査ワークモニター2024」によると、求職者が企業を選ぶ際に重視する要素は、大きく分けて以下の4つになるそうです。

ワークライフバランス: 仕事とプライベートの両立ができるかどうか
柔軟性: 働き方や勤務時間の柔軟であるかどうか
公正性: 公平な評価や処遇が行われるかどうか
スキル向上: 生涯的キャリアに活かすことが可能なスキルを磨ける環境

若者は「ワークライフバランス」なんて言ってられない時代がくる

キャリアコンサルティングで多くの20~30代の社会人とお話しするのですが、

ある程度リテラシーがある若者は、自分たちの“将来の先行きが明るくないこと”をしっかり理解しています。

例えば「社会保障費」や「税金」の負担増。年寄り偏重の政治が続き、元々1人のお年寄りを9人で支えていた年金制度は、2050年には、1人の若者が1人の高齢者を支えるほどの負担となります。

また、これらの制度的な負担に加え、円安などの影響などにより実質賃金は年々低下しています。

つまり、若者たち自身も、そろそろワークライフバランスなんて言ってられない!という状況に直面することを肌で感じ始めているのです。

残り3つの要素は「管理職のマネジメントの質」で決まる

求職者が企業を選ぶ際の基準となる要素のうち、「ワークライフバランス」以外の要素を高めるには、管理職のマネジメント能力が不可欠です。

例えば、社員が「公平性」を感じるマネジメントを行う場合、そうでない企業よりも、生産性向上し、離職率が低下することが統計調査分かっています。

また、公平性は「結果」が公平であるよりも、「プロセス」が公平であることを社員は重要視する傾向にあるため、

様々なチームの意思決定や、評価などの際に、管理職がいかに合理的な説明を丁寧にできるかで、社員が「公平性」を感じることができるかが決まってしまいます。

この様に、

 ●柔軟性
 ●公正性
 ●スキルの向上(長期的にキャリアに活かせる)

の質は、職場環境を構築する立場である管理職が、専門の知識を持っているか?またそれを実行するスキルを持っているか?で決まってしまうのです。

まとめ

残念なことに日本の平均年齢は男女ともに50歳を超えてしまいました。

つまり、若者を多く、長くグリップできる企業ほど、コスト的&生産性的にも優位に立てる可能性が高い

今まで通りがむしゃらに採用するを行うよりも先に、“若者から選ばれる企業”変わる為の対策を講じることで、長期的に採用力強化にもつながるのではないでしょうか。